昨年末に、本学のWebサイト(附属病院・センター病院のサイトは除く)が、全面的にリニューアルされました。3400万円以上の費用をかけて、多くの関係者が移行の準備作業にあたられ、大変な労力であったと思います。
しかし残念な事に、その結果の新しいWebサイトの仕上がりについては、あまり芳しい声は聞こえてきません。画像が多く取り入れられたデザインは、綺麗と言えば綺麗かもしれませんが、内容の一覧性が欠けるようになり、何の情報がどこあるのか、わかりにくくなりました。また必要な情報を持ち出そうと印刷すると、以前よりムダにページ数が必要となります。視覚障害者へのアクセシビリティー(音声読み上げソフトへの対応等)も、以前よりも低下しているのではないかと危惧されます。
移行に際しての操作研修の際、受験生により判りやすくするという事が、今回の改訂の趣旨である旨、説明にあたる業者の方が述べてましたが、その点についても、本当にそうなのか疑わしい仕上がりです。以前のサイトの何が問題であったのか? ここまでの費用と労力をかけて変えた理由は何なのか? さっぱりわかりません。
単発の広報刊行物であれば、今までのイメージを覆すような冒険をするのも良いでしょう。しかし、Webサイトは情報発信のインフラであり、多くの人が長いスパンにわたって使い続けるものです。今回のリニューアルに際して、学内外のユーザーの聞き取り調査をしたのでしょうか? 利用者の声ももちろんですが、日々サイトでの情報発信をしている人の声を丹念に聞いてから、問題があるとすれば具体的にどのような事であり、改善するとすればどうしたら良いのか、可能な限り合意をとりつつ進めて欲しかったと思います。
こうした合意形成は、一見手間がかかる事かもしれませんが、Webサイトを活用した大学の情報発信について、教職員のベクトルをすり合わせる絶好の機会であったはずです。今の時代に望ましいSD活動にも繋ったはずで、重ね重ね残念でなりません。すでに変えてしまったものは、もう元には戻せないでしょうから、次回のリニューアルの際には、教職員の声が丹念に聞き取られ、望ましいWebサイトの在り方についての合意の形成の努力が行われることを期待して、数年は我慢して使い続ける事になるのでしょうか。
本当に見にくくなりましたね。
返信削除医学科の教授会でも、問題であると取り上げられていました。
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