2024年5月7日火曜日

八景キャンパスの空調(暖房の一時停止)に関する交渉について(1)

 12月5日、施設担当から八景キャンパスの暖房について「光熱費削減を目指すため」ため、「八景キャンパスの暖房運転を気候状況に応じて以下のとおり、一時停止させていただきます」とのメールが教職員に対して配信されました。

 組合としても全体としての経費節減の必要性自体については否定しないものの、①冬季に暖房を停止するというのは教職員の労働環境に関する重大な問題であり、「寒さを感じられた場合」には連絡すれば「暖房を入れます」としているものの、労働安全衛生法及び労働安全衛生基準に則った運用がなされるかどうかは明示されていないこと、②労働環境に関する重大な問題にもかかわらず労働組合に対する事前の提案等が一切なかった点などは問題であると認識し、教員組合・職員組合で対応を相談の上、まず12月8日付で、両組合書記長の連名で5項目にわたる照会を行いました。これに対して12月13日、当局側からの回答がありました。両組合の照会内容及び当局側の回答は以下の通りです。

質問回答
①「晴天時、 ほか気温状況により実施します」とあるが、労働安全衛生法に基づく労働安全衛生基準において室温の最低基準は18度とされている。 法令に則った運用がなされる必要があるが、この点は理解されているのか。 法令に則った運用を今後もしていくところですが、光熱費高騰により法人の運営が非常に厳しい状況にあります。引き続き教職員、学生の皆様に快適な環境を提供しつつも、電力量を削減できるところがないか検討しておりますので、節電の取 り組みについてご理解とご協力をお願いしたいと 考えております。
②対象は教室及びシーガルホール、食堂とされているが、教員研究室、事務スペース等は対象外ということか。また、仮にそうであれば、そのような選択を行った理由は何か。 教員研究室、 事務スペース等は個別空調のため、今回は対象外としております。中央監視室で空調の集中管理が可能な場所を対象としています。
③実施期間に共通テスト実施日が含まれるが、共通テストについても同様の措置を取るのか。 実施期間について 「土日祝日は除きます」 の記載のとおり、共通テストでは暖房の一時停止は行いません。
④今回の措置は実験であり1月31日までとされているが、その結果についてどのような基準に基づき判断し、それに基づきどのような対応を行うつもりであるのか。 前年度の同時期の光熱量と比較し、削減の効果が大きい場合は、次年度以降の冬季の空調運転時間の見直しを検討していく予定です。
⑤冬季における暖房の停止は労働環境に関わる重大な問題であるが、 教職員組合に対して事前の協議等が一切なかったのはなぜか。 今回は実証実験であり、 暖房の一時停止を決定するものではありません。 快適な環境となるよう、要望がある場合は、すぐに暖房を入れるよう対応しております。

 この回答を受けた組合の対応については次報でお知らせします。

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