2015年6月10日水曜日

第1回 「大学と大学職員を取り巻く環境 -大変動期の日本の大学-」当日資料(参考)

前半 大変動期の日本の大学
菊地 芳明




後半 高大接続改革のゆくえ
出光 直樹

1.平成26(2014)年12月22日中央教育審議会答申 「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育,大学教育,大学入学者選抜の一体的改革について」のインパクト

★2つの新テストの導入
  • 平成31(2019)年度の夏頃に「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を新たに実施。
  • 平成32(2020)年度に現行のセンター試験を廃止し、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を導入。
  • どちらも複数回実施、CBT方式の導入検討、記述式の採用、総合型の問題の採用など、大きな変革を伴う。
★最終答申が出る前の2014年8月に全国普通科高等学校長協会が実施したアンケートでは、「基礎学力テスト」に対しては、複数回実施も含めて比較的肯定的な意見が見られるが、現行のセンター試験に変わる「学力評価テスト」については否定的評価が高い。
  • 出願資格としての性格の試験であれば複数回の受験機会は受験生にとって負担軽減につながる。しかし、主たる選抜指標に用いられる試験の複数回実施は、受験生にとっての負担軽減にはならない。
 

2.諸外国に比べると、日本においては大学入試の「選抜」機能にのみ焦点があてられ、「学力把握」の仕組みの形成が不十分。

★中等教育(高等学校)の修了資格試験が制度化されているヨーロッパ諸国。

★SATやACTといった標準テスト、高校内で大学レベルの授業科目が履修できるAdvanced Placement など、様々な学力評価指標が存在するアメリカ。



<平成26年12月22日中央教育審議会答申 「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育,大学教育,大学入学者選抜の一体的改革について」より>

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